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I Strike, therefor I AM (我ストライキす、ゆえに我あり) [暮らし]

フランス語を全然知らなかった方でも、11月にフランスを旅行した方ならば、「グレーヴGreve(=ストライキ)」「グレヴィストGreviste(ストライキをする人たち)」という単語は覚えてしまったのでしょうか。

普段からストの多いフランスですが、11月は本当に多かったです。

・11月13日20時~22日ごろ(?):フランス国鉄SNCF、パリ交通営団RATP(地下鉄、鉄道、バス、とラム全て)、ガス会社GDF、電気会社EDF(GEDとEDFのストはいつ終わったのか不明)。テレビで、「ストは本当に終わったのか?」という討論番組があったようなので、フランス人たちにも、今回の戦いがいつ終わったのかよくわからないようです。

今回のストの原因は、年金改革です。フランスの年金制度は細分化されていてよくわからないのですが、みんなが休む週末にも働く職種の人たち(交通機関やエネルギー部門、オペラ座の職員など)には優遇措置があって、年金支払い満期が37.5歳までなんだそうです。これを大半の人たちと同じ40歳まで引き上げようとする政府に、鉄道労組が反発、ストとなりました。

我が家の近所では、地下鉄の線路が一部地上に出ている場所があるのですが、フランスに来て10日くらい経った頃に、そこを地下鉄が走っているのを見て、母が「あぁぁ!電車が走ってる~!!!」と生まれて初めて電車を見た子供ばりに叫んだのを聞いて、母が不憫になりました。

薄給な上に重労働だから、優遇措置があって当然とスト参加者たちは必死に主張していましたが、最初は問答無用という感じだった政府が各労組(6つぐらいありました)と対話の機会を設けてもストをやめなかったグレヴィスト(Grevistes=ストライキをする人たち)は国民の支持を得られなかったのでしょう。なし崩し的にストは終わりました。

現在対話を続けている労組ですが、来月中旬に対話期間がひとまず終わります。そこで交渉決裂になったら、来月20日以降にまたストライキをするというウワサもあるので、年末年始の旅行の予定が立てられません(涙)。


・11月14日~:学生運動激化。今回の騒動は独立行政法人化に反対するものなので、そうなったら予算を削られるであろう地方都市にある大学の方が活動が活発なようです。

私の通う大学は、学生の6割が大学封鎖に反対だそうで、それほど積極的にこの運動に参加しているわけではないようですが、それでも大学事務が閉鎖したり、2,3の大教室が立ち入り禁止になっていました。

・11月18日:SNCFやRATPに反対する人たちのデモ。6000人も集まったそうです。「Grevistes, egoistes!(ストをする人はエゴイストだ!)」と叫びながら人々が行進するさまをテレビで見ました。キモチは分かりますが、ただでさえ地下鉄やバスが通っていない時に、頼みの綱である車通りを遮断するデモをするってどうなんだろうと日本人のワタシは思ってしまいます^^;


11月20日:公務員(看護士、小中高大学教員、郵便局員、空港職員など)の24時間スト。購買力の低下(つまりは物価上昇)に対する措置を求めるストだとか。フランス家庭の多くは共働き家庭な上に、一定年齢以下の子供を子供だけで留守番させると育児放棄とみなされて親が逮捕されてしまうそうなので、困った家庭はたくさんあったと思います。

11月21日:タバコ販売店のデモ。
来月にカフェやレストランなど公共の場所での禁煙が法制化されることに対するデモがありました。なにもこんな時期にしなくても…。

タイトルの文句「我ストライキす、ゆえに我あり」は以前紹介した『くそったれ 美しきパリの12ヶ月』の作者クラークのコトバですが、本当にそんな感じの二週間でした。

スト中に乗ったタクシーの運転手が、「フランスはストが多いから、外国から来た人はびっくりしちゃうんじゃないかな。…でも違うよ。ストをやってるのは一部の人たちだけだから。その証拠に、ボクたちはマジメに働いているだろう」と言っていましたが、私は知っています。10月末にパリのタクシーは24時間ストをやっていたことを…。

Talk to the Snail

Talk to the Snail

  • 作者: Stephen Clarke
  • 出版社/メーカー: Black Swan
  • 発売日: 2007/07/02
  • メディア: ペーパーバック
 
この本は、フランスで暮らすための10か条を説明するガイドブックなのですが、便利な(?)用語集もついていて、かなり笑えます。
例えば…
・フランスで窓口交渉する際に、あなたがよく耳にするであろうフランス語
「彼は月曜まで(あるいは9月まで)戻ってきません」
「それは私のせいではありません」
・フランスで窓口交渉する際に、あなたがよく使うであろうフランス語
「では月曜に(あるいは9月に)電話をかけなおします」
「私と私の家族の運命は、あなたにかかってるんです!」
などなど。私も使ってみようかな…。

N☆VAの次は… [暮らし]

フランス国鉄、パリ交通営団、ガス会社、電気会社のストライキも、今日(20日)の夜20時で1週間。先月のフランス国鉄とパリ交通営団の24時間ストはほとんど影響がなかったのですが、今回はシッカリ被害に遭っています。

というのも、現在わたしは母娘二人旅の真っ最中。普段は自宅周辺にしか出没しない私も、いろいろと動き回るわけですが、これがなかなか思うようになりません。

ストゆえのトラブルは、母がパリに降り立ったその日から始まりました。

国鉄職員の60%以上が参加したというストが一番激しい日に、母はシャルル・ド=ゴール空港に降り立ちました。パリ市内と空港を結ぶバス、電車の類がほぼ動かない状態であることは予想できたので、母は事前に日系旅行代理店※が出している乗り合いタクシー・サービスを予約してあったのですが、これがひどかった。

※以下は批判も入るので、不快になる方もいらっしゃるかもしれませんが、同じトラブルに遭われる方もいらっしゃると思うので、以下ではあえて旅行代理店の名前を出してあります。

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信じられない植物 [暮らし]

部屋の中に独りでいるよりは、仲間といる方が調子がいいようなので、断腸の思いで唯一の同居人だった胡蝶蘭を里子(=共同廊下)に出しました。新しい里親(=隣のおじさん)のかいがいしいケアのおかげで、胡蝶蘭は元気そうにしています。これからもっと寒くなってきたら、窓の閉まらない廊下はさすがにきついだろうから、また部屋に入れようとは思っていますが。

寒くなってきて部屋に閉じこもっているのか、猫のにゃーこも最近来ないし、私も部屋に閉じこもっていることが増えたし、何だか孤独。パリ症候群とは、こういう時になるんでしょうか…

思い切って小鳥でも飼おうかと思ったのですが、これには夫が猛反対。まぁ、驚いただけで落命しかねない小鳥に検疫を受けさてた後で、12時間飛行機に乗せて日本に連れて帰るのは、たしかにかわいそうですよね。

とはいえやっぱり寂しいので、ココロの隙間を埋めてくれる存在が欲しいもの。ということで、飼い始めちゃいました。

信じられない植物。

http://gigaho.ddo.jp/~game/index.htm

ネットで植物を育てる育成ゲームだそうです。最近はいろいろなものがあるんですね。

水をやり、肥料をあげ、時々設置場所を変えて日光浴させると、一週間程度で花が咲くのだとか。さっそく種に「はつこ」(はじめて育てる植物だから)と命名し、せっせと世話を焼いています。夜寝る前に水をやり、朝起きたらまず水をやり、メールをするついでに水をやり…すっかりはつこ中心の生活に^^;

という話を夫にしたら、「どんだけネクラなんだ…」と絶句していました。そう言われてもねぇ…。


対ペクレス法学生運動 [暮らし]

先月パリの交通網をマヒさせたストに続き、フランス国鉄SNCFが来週13日(火)の20時から、またストを行うそうです。当初は参加表明をしていなかったパリ市営交通RATPも、昨日8日にSNCFストに合流を決めたそうなので、悪夢の歩け歩け大会が再びパリにやってくることになりそうです。

まぁ、「悪夢の」と言っても、前回は当日近所に買物に行くくらいしか外出しなかった私には、何の影響もなかったのですが、今回はちょうどその頃に母が遊びに来るので、そううまくは行きません。滞在中はパリ以外の都市にも行く予定なので、ストが長引かないことを願っていますが、11月分の定期は、スト分をあらかじめ差し引いてあって、いつもより安めというウワサを聞きました。もしかして長引かせるつもりなのでしょうか…。それにしてもストを見越した割引だなんて、耳を疑います。

このストには電気会社とガス会社も参加するようですし、そういえばオペラ座もストをやってたし、この冬は何だかなぁと思いつつ学校に行くと、何とここでもトラブル発生。しかもちょこっとだけ巻き込まれてしまいました!

よくよく考えたら、今日は出だしからして、ちょっとおかしかったのです。

私の通う大学は、普段から警備が厳しめで、構内に入る際には学生証の提示を求められます。けれども今日はカバンの中身チェックまであって、なんと私はひっかかってしまいました。問題となったのがコチラ↓。

私が最近愛用している耳栓です^^;

カバンチェックの時に、電子辞書など日本にしかないものが問題になることは時々あるのですが、この耳栓は正真正銘のおフランス製。なのでちょっと意外でした。でもあとで考えたら、これって薬莢に見えたのかもしれませんネ。

でもまぁ、そんなこともすっかり忘れて授業後に大学の図書館に行き、机に向かって15分くらいたった頃でしょうか。突然、

「…うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

という雄たけびが4、5回、外から聞こえてきて、今日は学生集会の日だということをようやく思い出しました。うまく機能しているとは言いがたい(確かに)大学改革の一環として、この夏にペクレス法という、大学の自治に関する法案が採択されたのですが、これが大学の自治を阻むということで、フランスの大学では学生運動がプチ盛り上がりなのです。

CPE撤回を勝ち取った前回に比べると、今回の学生運動に参加している大学も学生も少なめ。私の通う大学の学生集会でも、授業ストや大学封鎖は否決されたそうなので、何もないだろうと思っていたのですが、さすが学生運動のメッカ。学生運動が強いだけあって、学生たちはやはり来てしまったのです。

その後も何かと騒々しいので(何より図書館内の学生たちが興奮して雑談モードに)、ほら持ってきて正解だったでしょう♪と思いながら耳栓を装着し、気を取り直して勉強を再開した10分後。

閉館まであと1時間以上あるはずなのに、突然閉館のお知らせブザーが鳴り、「大学がブロックされたので、ただちに大学構外に出るように」とのお達しが下されました。

席についてからまだ30分もたってないのにToT

でもそんなことは言っていられません。普段は4、5箇所はある大学構外に出る出口も、一つを残して全て閉鎖されている始末。大学の中をみんなでぞろぞろ移動する学生たちの間には、「まったくもういい加減にしてよね」という、ある意味で平和な雰囲気が蔓延していたのですが、外に出てびっくり。

だって道いっぱいに機動隊(?)ぽい人が一列に立っていて、文字通り「ブロック」されています。この先はひとっこひとり通れません。

しかも結構重装備。

見えにくいのですが、彼らはヘルメット、透明の盾、ガスマスク装備。装備からして大変なことが起こりそうですが、何より彼らの顔が険しいのです。通りの向こう側に行かせてくれと交渉している人もいましたが、取りつくしまもありませんでした。

大学が封鎖されて授業がなくなると、留学をしている意味も半減。結局、今日の集会ではけが人や逮捕者は一人も出なかったそうなので、このまま落ち着くことを願っています。

 

 


日本の流行りとかけて [暮らし]

玄関の扉が「カサコソ…」と音をたてるので、もしやと思ったら…。

やっぱり^^;

1階の人が飼っている猫が中に入ろうと扉を前足でひっかいていたのでした。本当はチャールズとかそういう外国人風の本名があるようですが、私は「にゃーこ」と呼んでいます。

中庭にたむろっている住人の飼い猫4匹のうち、唯一建物内に入ってくる猫です。私は結構気に入られているようで、買物から戻ってきたら、私の部屋の前で待っているところに出あったり、もっと下の階の踊り場にいたのに、私の顔を見たら嬉しそうに私の階まで駆け上がったりしたこともあります。あまり部屋に上げるのはよくないと思いつつ…かわいいヤツなんです。あ、ちなみによそ様の飼い猫なので、食べ物はあげていません。

が、飼い主さんと2ヶ月の長期の旅行に行ってる間に、私のこともここでの暮らしもすっかり忘れたようで(悲)、戻ってきてからは建物の中に入ってこなくなったのです。なのでこの猫がここに来るのは実に7ヶ月ぶり。にゃーこは

という感じで室内を見回し、

とかけよってきました。

この猫の最大の楽しみは、ひたすら自分の身体をスリスリすること。何が楽しいのか、さっぱり分かりません。いや、猫がよくそうするのは私も知っていますが、スリスリのマッハなスピードが、その落ち着きのなさぶりが尋常じゃないんです。一秒だって休まずに、人の周りをクルクルクルクル…。おかげでこの猫の写真は全部ピンボケです。

まぁゴロゴロ言ってるし、本人が楽しそうだからよしとしましょうか…^^;

 


棚ボタ猫 [暮らし]

先日、近所に引っ越してきた友達の部屋に遊びに行きました。

そんな部屋があるの?という感じなのですが、そのお部屋、彼女の前の前の前の前くらいの人が住むまで、不衛生すぎるから家賃を取ってはいけないというおかみのお墨付きをもらった部屋だったそうです。友達の前の前の前の前くらいの住人が日本人で、その人が掃除を頑張った結果、家賃を取れるようになるまで清潔になったんだとか。大家さんはその日本人に感謝しないといけませんね。

というエピソードを友達の前の住人に聞いていたので、覚悟して行ったのですが、きれいで素敵なパリっぽいアパルトマンでした。謙遜なのか、私のイメージが酷いのか、「aiaさんには住めないような部屋」と友達に言われたことがあるのですが、全然住めます。というか住みたいです。

というのも、彼女の部屋の対面の部屋にかわいい猫がいるんです。毎日小さなテラス(といっても幅30センチ程度と思われる、柵なしの張り出しです)に外気浴に出てくるのだとか。

私が遊びに行ったときにも猫はちゃんと登場。最初は丸まって寝ていましたが、次第に大胆になり、ついにはテラスのへりすれすれにびろーんと仰向けに伸びて、後ろ足をテラスから出して宙に浮かし、落ちそうになるとうつぶせに戻るという遊びを始めました。

「あれ肝試ししてるんじゃない?かわいー」という私たちの黄色い声を知ってか知らずか、一向にやめる様子のない猫くん。あんなに身を乗り出して大丈夫かいな…と思っていたら、ほどなくテラスからぼとっと転落^^;2階とはいえ、地上から5~6メートルはあったと思います。

ちょうど中庭にいたおじさんが、さっと捕まえて飼い主宅に連絡したのですが、あいにくの留守。おじさんはこれから外に出るということで、しばらく友達の部屋で預かることになりました。ラッキー

中猫と思っていたのですが、予想以上に小さくて、おそらく生後4~5ヶ月の子猫。片手ですくいあげられます。30分ほど一緒に遊びました。

バックのチェーンで猫釣り中。

 

実家にも今のアパートの中庭にも猫はいますが、みんなオトナ。やっぱり子猫は食いつきが違います。楽しい!!!

実家の猫がいる限り、たとえ飼える状況になったとしても、こちらで新たに猫を飼うつもりはありません。ないのですが…うぅ、かわいい。ラッキーな「落し物」に、ちょっとココロが揺らいだ午後でした。


わかづくり [暮らし]

今年が20代最後の年という私のいとこは、昔から実年齢より若く見られます。うらやましいくらい肌がきれいでぴちぴちな上に、コア親戚の中では一番若いせいもあるのでしょう。いつまでもかわいらしいというか、年相応のハクがでないというか…。

彼女は叔母と一緒に私たちの結婚式で楽器を弾いてくれたのですが、式に来ていた夫の同僚(みなさん彼女と同い年くらい)の間では彼女は高校生と認識されていたということが分かりました。

23、4歳に間違えられるのならまだしも、17、8とは驚きです

とそんな話で夫と盛り上がったバチがあたったのかもしれません。

家にいると電話が鳴ったので、受話器を取ると、ムッシューアサミはいるかと聞かれました。明らかに間違い電話です。

いませんと答えると、じゃあマダムアサミは?と言うので、その人もいませんと答えると、じゃあ二人はどこにいるのか?と再度質問。

知らない人に個人情報をつまびらかにするのが嫌だったので、簡潔に「知りません」とだけ答え(今思えばそれがいけなかったのかも)、察しが悪い人だなぁ、いい加減間違いだと気づいてよねと内心思いながら相手の反応を待っていたら、その声の主はしばらく黙ったあとに、

「エート、あのね。パパとママはどこにいったの?」

と言いました!
わたしの声は、一体何歳だと思われたのでしょう…>_<


パリにも夏到来です [暮らし]

日本は3連休のようですが、こちらは革命記念日。 14日の午前中にシャンゼリゼ大通ではEU加盟国27国参加の軍事パレードがあったそうです。ハイライトはもちろん、戦車に乗るサルコ(訂正:サルコジは普通の車で登場だったようですね)。我が家はテレビすらないのでわかりませんが、7000人の人出だったそうですから、かなり混んでいたのでは。夜には花火と爆竹の音が聞こえました。

 と、革命記念日とは全く無縁に過ごしてしまいましたが^^;、この日を境にパリは急に夏びよりに。

どうです、このピカっぱれ!

土曜日だからか革命記念日だからか、近所のマルシェでは、シルバー世代による青空ダンスパフォーマンスが。

見物客にも歌詞カードが配られ、みんなで合唱。楽しそうです。

これはもう寒さが戻る(?)こともないだろうと判断し、我が家でも夏支度をしました。窓に網戸を張ったのです。我が家にはクーラーがないので、暑くなってきたら窓を開けてしのぐしか手はないのですが、窓をあける虫がわんさか入ってくるのです。

一時帰国をした際に、実家で余っていた網戸用の網を持って帰ってきました。長さ、幅ともに微妙に足りませんでしたが、ないよりはマシだろうと思い、無理矢理つけちゃいました。

うちのアパートは組合が建物保存にうるさくて、勝手に室内の改装をすれば罰金を取られるし、木製以外の窓枠をつけたらいけないことになっています。白以外(灰色)の雨戸をつけた部屋は、「景観を損なう」との理由で付け替えたばかりの雨戸をまた付け替えさせられたと大家さんから聞きました。長老であるじいさま(大家さんの奥様がそう呼ぶ)が組合とグルになっていて、すぐに連絡が行ってしまうのだとか(ちなみにじいさまの家の窓枠は木製ではなく機密性の高いサッシです)。

ということでこの網戸も見つかったら「景観を損なうから撤去しろ」と言われる可能性も否定できません。撤去するのはいいけれど、罰金なんて言われたらイヤなので、念には念を入れて、遠くからでも目立つガムテープではなく、ビニールテープを裂いてよって作った「糸」を駆使して窓に装着しました。

なんといっても我が家は4階。これなら老眼であろうじいさまには見抜けまい。フッフッフ…^o^


命がけの電球交換 [暮らし]

事件です。お風呂場の電球が切れました。

付け替えればいいだけの話なので、それだけでは普通事件にならないのですが、切れた電球を取り外そうとクルクルまわしていたら、こんな風になりました。いくらなんでもボロすぎます。

電球まっぷたつ!

こんな風になってから気づいたのですが、このソケット、よく見ると溝がありません。バイオネットbailonnetteと言って、差込式ソケットなんだそうです。世の中にはクルクル式以外のソケットが存在することを初めて知りました。いくらクルクルしようと絶対に外れないソケットだったのですね(^^;

気を取り直し、改めてソケットを取り外そうとしたのですが、かなり古い電球だったようで、電気にかっちり密着。

いろいろやってみたのですが、どうしても自力では取り外せず(歪んでいるのはペンチでひっぱった跡です)、結局大家さんに来てもらいました。

大家さんは解体した電球のタマ部分をを見るなり、顔つきをさっと変えて、「これはある日突然ひとりでにタマだけ落ちてきたのか?」と深刻そうに聞いてきました。

 いやいや、そんな電球、いくらなんでもありえないし^^;

なんて想像力が豊かな人だと思ったのですが、大家さんのお宅ではまさにそういうことが数日前にあったのだそうです。出先から戻ってきたら、天井のライトにはソケットだけがついていて、床に割れた電球の破片が散乱していたのだとか。

はいはいをするお子さんがいるので子供がいる時だったら危なかった、留守中で本当によかったと好運に感謝していましたが、それって感謝している場合じゃなくて、(フランスにそんなものがあるかは知らないけれど)消費者センターに通報モノの欠陥商品ですよね(^^;

さて、交換作業中に、いかにソケットが固いかを見せようと私がソケットに触れようとしたら、大家さんは大急ぎで私を制止して、まず家中のブレーカーを落としました。

「いやー、今きみはすごく危なかった。あやうく感電するところだったんだよ。僕が来て本当によかった。これから電球をかえるときもそんなことは絶対やったらダメだよ。まずは家のブレーカーを落としてね」と言う大家さん。

電気スイッチはちゃんと切ってあるんだし、電球ひとつ変えるのに家中のブレーカーを落とすだなんて大げさだなぁと思っていたのですが、後日これにもちゃんとウラがあることが判明。

大家さんの奥様が結婚前に一人で住んでいたアパートの電球を付け替えようとソケットに触れた途端、誰かに後頭部を思いっきり殴られたような衝撃が走ったのだそうです。

気が遠くなりかけながら振り返ったけれど、一人暮らしですもの、当然のことながら誰もいませんでした^o^

と奥様は自らの感電体験を笑いながら話していらっしゃいました。

いやいやいや。感電どうこう以前に、それって漏電してません?^^;

いくら街中にスリがいようと暴動が起ころうと、家にいれば安全と思っていましたが、フランス生活は室内もスリリングなんですね。

1.安い電球は買わない
2.電球を交換するときは家中のブレーカーをおとす

これからもきちんと守っていきたいと思います。


日本の固定電話への通話料、無料に [暮らし]

我が家はフランスのNTTことフランステレコムの電話ではなく、インターネットのプロバイダーが提供するIPフォンを利用しています。フランス国内といくつかの外国の固定電話に対する通話料はこれまでも無料だったのですが、日本への通話料は1分0.029ユーロ(約5円 1ユーロ=165円)。毎日のように日本に電話をかける私は、これまで月に15ユーロ弱の電話代がかかっていました。

過去の日記に書きましたが、送られてきたモデムを初期化するための全てが入っている接続スターターCDロムが読めない、ワイヤレスランが使えない(未だにこれはできません)と最初はトラブル続き。

日本に電話をかけるより高いプロバイダーの有料カスタマーセンターに何度も電話をかけなくてはいけない羽目になり、最初の月の請求が80ユーロ越。プロバイダーに文句を言ったら、10ユーロほどキャッシュバックしてくれましたが、はっきり言って、そんなはした金ではハラの虫がおさまりません。

その恨みを忘れていなかった私は、1年という契約期間が切れたら、今のプロバイダーAをサッサと捨てて、日本のパソコンでもワイヤレス接続が出来て、日本への通話料が無料というプロバイダーBに乗り換えるつもりにしていました。

が、タイトルそのままですが、私のプロバイダーでも日本の固定電話への通話料が無料になったというのです!おそるおそる通話料の詳細をネットでチェックしましたところ、本当に無料になっていました!!スバラシイ!!!

このスバラシイ企画は、私のプロバイダーAが別のプロバイダーCと業務提携をすることになったお祝いのようです。

この業務提携は、プロバイダーCがAの株を買収した結果の業務提携で、私は2社の門出を苦々しく思っていました。

というのも、買収直後の混乱時にプロバイダーAの顧客リストがCに流出し、「プロバイダーAはもうすぐなくなるから、早くうち(プロバイダーC)に乗り換えてください」という虚偽の内容(実際にはプロバイダーAは当分の間なくならないし、Aが消滅するなら自動的に移行するはずだから、わざわざ乗り換え手続きをしなくてもいいはず)を多分に含んだキャッチ電話がかかってきたからです。

AもCも信用ならない、私はクリーンなイメージのプロバイダーB乗り換えるんだいっ!!!と思っていたのですが、日本への通話料が無料になるのだったら、乗り換えに伴う不都合(最低でも2週間はネットと電話が使えなくなるはず)を考えると、このままでいいかという気がしてきました(笑)。現金なものです。

業務提携記念として日本の固定電話への通話料が無料になったということは、おそらくプロバイダーCも日本への通話料を無料にするでしょう。つまり、フランスの5大プロバイダーのうちの3社の電話サービスが日本への通話料無料になるわけで、すごい世の中がやってきたものです。こればっかりは、日本もフランスを見習ってくれるといいですね。


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